協会の紹介
自閉スペクトラム症
とは

 自閉症の原因は生まれつきの機能的な障害であって、親の育て方や、接し方によって自閉症になるのではありません。自ら閉じこもるのでもありません。

 先天的な中枢神経系の働きに問題があり、主な症状は「対人関係の障害」「コミュニケーションの障害」「こだわりや興味の偏り、想像力の障害」です。

 以前は、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広範性発達障害などと診断されていましたが、現在は「自閉症スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」と呼ぶようになっています。

 当協会では、2019年に「熊本県自閉症協会」から「熊本県自閉スペクトラム症協会」に名称を変更し、発達障害も含めた「自閉スペクトラム症」の当事者やその家族、支援者とともに活動しています。
 
 

会長あいさつ

 熊本県自閉スペクトラム症協会は2021年に発足50周年を迎えました。50年以上の間、自閉症児者や家族、支援者らとの交流、社会への啓発、行政への働きかけを行ってきました。

 本会は現在、親や支援者、専門家等300名を超える会員で構成され、講演会、研修会、参加型イベント、各部会の活動、ホームページ運営、会報誌「ひろっぱ、」の発刊を行っています。また、日本自閉症協会の加盟団体として、全国の自閉症協会とつながりがあり。特に九州各県の自閉症協会とは連携をとり九州大会を持ち回りで開催しています。

 自閉スペクトラム症はその特徴がゆえに、幼児期から成人を過ぎても、ライフステージごとに周りの理解や様々なサポートが必要です。私たちの活動が子供たちの成長にともない、地域のなかでずっと暮らして行けるよう、皆さんとともに歩んでいきたいと思います。

熊本県自閉スペクトラム症協会
会長 坂口正浩

沿革・目的

 熊本県自閉スペクトラム症協会は、1971年に「熊本県自閉症児者 親の会」として発足し、その後(一社)日本自閉症協会の加盟団体となり、2007年から「熊本県自閉症協会」となりました。 2019年6月より「熊本県自閉スペクトラム症協会」に名称を変更し、自閉スペクトラム症の子どもたちや成人の方が、世の中でより良い生活をしていくために、自閉症の理解を広げる活動を行っています。

 現在、当協会は、親、家族、当事者に加え、医療・行政・療育・教育・福祉・研究機関の専門家などで構成されています。


協会全体の活動

□ 行政と連携

熊本県や熊本市の発達障がい関連の連絡協議会に委員として参加、会員の声を行政や支援機関の方々へ届ける役割を果たす

□ 啓発活動

4月2日の国連が定めた「世界自閉症啓発デー」では、自閉症の理解促進の啓発活動を実施

□ 熊本市分会/八代分会

熊本市と八代市を各拠点にして茶話会や勉強会などの分会単位の活動

□ 講演会/研修会/懇話会/イベント

自閉症関連の専門家を招いて講演会、様々なテーマの学習会や研修会、懇話会、キャンプなどのイベント開催

□ 会報誌「ひろっぱ」の発行

協会独自の編集で、活動案内や報告、各種制度の解説、会員の手記などの会員向けの会報誌「ひろっぱ」を3ヶ月毎に発行

    
    
特性に応じた活動

■ ゆっくり部会

支援学校や施設に通う自閉症児・者の方が安心して活動できる楽しいイベントを開催
主な活動:コンサート/バーベキュー/バスツアーなど

■ コスモス部会

自閉症スペクトラムの障害があり、通常学級、支援学級に通う児童・生徒や、一般企業に勤める方の親御さんのための部会
主な活動:部会主催研修会/コスモス座談会/阿蘇コスモスキャンプなど
 
 

年齢に応じた活動

■ 子ども部会(就学前〜義務教育期)

診断前後の不安や悩みを先輩ママと話す茶話会
専門の先生をお招きした進路に関する勉強会
学校への働きかけ方、家庭での取組みを話し合う茶話会

■ 成人部会(高校生以降)

就労やグループホーム関連の研修会
親亡き後の子どものことを考える「成年後見制度」の研修会

 
 

親やきょうだい
の集い

■ おやじの会

居酒屋にお父さんが集まって楽しい語らいの時間を過ごしています

■ まますくらぶ

夜の飲食をしながら語り合うママたちの懇親の場です。いろいろな悩みを吹き飛ばして明日への活力源にしています。

■ たのし部(きょうだい部会)

楽しい+シブリング(Sibling:英語できょうだいという意味)=たのシブ。自閉症のきょうだいのための楽しい企画を行っています。